翻訳家による翻訳できない言葉の話

日本語と英語の狭間で呻吟し、言葉を超えたものに思いを馳せる翻訳家のエッセイ

Category [英語になりにくい日本語 ] 記事一覧

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「藪の中」とRashomon

  Catch-22という英語表現を10月13日の記事でご紹介しました。考えてみれば日本語にも、映画化もされた有名な小説のタイトルを日常生活で使っている例がありますね。芥川龍之介の『藪の中』です。 「藪の中」という表現をオンライン辞書、Weblioの和英で引いてみたら、「真相は依然として藪の中だ」という例文をTruth is still a mysteryと訳して載せていました。同じWeblioの国語辞典で「藪の中」を引いてみると、「関係者の言...

翻訳できない挨拶

 日本人は職場で同僚に向かって「こんにちは」と言わないそうですね、と外国人に訊かれました。考えてみたこともありませんでしたが、言われてみればそのとおりです。  英語圏でなら、社内で同僚と顔を合わせたとき、Hiと挨拶すると思います。でも日本語では同僚に向かって「こんにちは」とは言いませんよね。出勤した直後なら、「おはようございます」と言うでしょうが、それをのぞけば、相手が上司なら黙礼するだけでなにも言...

「いただきます」の英訳は?

 6月12日の記事、『お疲れさまは英語でなんて言う?』のなかで、「お疲れさま」に相当する英語表現はありませんと書きました。 http://gujo.blog.fc2.com/blog-entry-8.htm 「いただきます」も、もちろん直訳しても通じません。そもそも「いただきます」という言葉は、どういう意味でしょう? 「これからいただかせていただきます」つまり、「いまから食べますよ」という意味でしょうか?  たぶんそうではないですよね。日本...

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プロフィール

May

Author:May
翻訳家。フリーランスになって24年。出版翻訳専門。京都府在住。

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