翻訳家による翻訳できない言葉の話

日本語と英語の狭間で呻吟し、言葉を超えたものに思いを馳せる翻訳家のエッセイ

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Antimoonの6原則(辞書)

 
   Antimoon6原則の2番目は、「ちゃんとした英語の辞書を手に入れること」です。
   Antimoonによる「ちゃんとした辞書」の定義はつぎのとおりです。
1 英英辞典。
2 発音記号が記載されている。
3 例文が載っている。
4 ソフトウェア版(CD、DVD)である。

 わたしが自分の英語の勉強法で一番後悔しているのが、英英辞典を長いあいだ使っていなかったことです。中学、高校のころは、英英辞典の存在にすら気づいていなかったかもしれません。翻訳家を志したときに初めて英英辞典を買いましたが、ネイティヴスピーカー向けの英英辞典だったので、いまから思えば当時のわたしにはむずかしすぎました。

 イギリスの英語学校に入学して、やっと自分のレベルにあった、とてもいい英英辞典に出会いました。ロングマンの英語学習者向け英英辞典です。

 5月23日の記事、『クレジットの意味』にも書いたとおり、物の名前をのぞけば、日本語の単語と英単語はたいていの場合イコールで結びつきません。日本語を通して英語を理解するというやり方は、てっとり早いようでいて、じつはとてもまわりくどいのです。そのことは、英英辞典を使い慣れるとよくわかります。

 英英辞典を引くと、当然のことながら、英単語の意味が英語で説明されています。英語をいちいち日本語に翻訳するのではなくて、英語を使って英語を理解できるのです。

  辞書には例文が載っていることも大切です。英和辞典でもたいてい例文は載っていますが、ほとんどの人は例文をあまり読まないのではないでしょうか? 英和辞典を引いて、英単語に対応する日本語の単語だけを見て、それでその単語の意味を理解したつもりになることが、いつまで経っても不自然な(つまり通じない)英語しか使えない原因の一つになっていると思います。

 例文を読めば、その単語の使い方を正確に把握できます。また、その単語を含んだ文章をたくさん読むうちに、その単語の意味が感覚として理解できるようになってきます。日本語に翻訳するのではなく、英語のままわかるようになってくるのです。そうなってはじめて、その単語が適切に使え、英語がちゃんと通じるようになります。

  わたし自身は上級レベルになってから初めて英英辞典を使いましたが、初級、中級レベルから使える英英辞典が発行されています。かぎられた語彙数でわかりやすく説明した、英語学習者のための英英辞典です。最初は英和辞典と併用しながらでもいいですから、使ってみたらどうでしょうか。

   Antimoonが上級者向けの辞書を比較しています。そのページのURLを貼っておきます。 
   http://www.antimoon.com/how/learners-dictionaries-review.htm 

   わたしがお勧めする辞書は以下のとおりです。 
   Longman Basic English Dictionary
   中学生、高校生は、このBasicのほうがいいかもしれません。
   Longman Dictionary of Contemporary English with DVD-ROM 
   中級、上級レベル向けです。DVDがついているのですが、Antimoonの辞書比較でもアマゾンのレビューでも、DVDの評価は低いようです。

2015年4月追記
スマートフォンが普及して、いつでもどこでもネット上の辞書が使えるようになってきました。Merriam-Webster's Learner's Dictionaryをお勧めします。
http://www.learnersdictionary.com/


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May

Author:May
翻訳家。フリーランスになって24年。出版翻訳専門。京都府在住。

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